うじゃは 総社宮と パンのまち

 

■門前町はパンの町

 

 岡山県下には昔からの老舗のパン屋さん等もあり、子供の「おやつにパン」は珍しくもなく、パンは県民食とも言われている。

県内の至る所でパン屋さんを見かけ、その店舗数は全国でも上位クラスであるとの調査結果もある。

こんなことからもパン好きな県民性を十分に窺い知ることが出来、また「パン」の全国消費ランキングでも、京都や神戸などに次いで上位にランクされている。

 

総社の門前町

総社の門前町

総社の門前町

 

総社の門前町

総社の門前町

総社の門前町

 

そんな中でもここ総社は、パンの製造出荷額が県下でもトップの町で、町内には有名どころのパン屋が幾つも点在している。

総社駅前の観光案内所には、「総社おいしいマップ」、「パンわーるど総社へようこそ」など、パンやスイーツに関するパンプレット類も沢山用意されているので立ち寄って情報を集め、レンタサイクルを借りのんびりと「パン活」も悪くない。

 

パンわーるど総社

パンわーるど総社

パンわーるど総社

 

パンわーるど総社

パンわーるど総社

パンわーるど総社

 

パンわーるど総社

パンわーるど総社

パンわーるど総社

 

パンわーるど総社

パンわーるど総社

パンわーるど総社

 

定番のパンからご当地パン、凍らせた夏のおやつのアイスパン、フレッシュケーキにホットドッグなどなど多彩に揃う「パン王国」でお気に入りのパンを探しにパン屋さん巡りを楽しんでみよう。きっとお気に入りの逸品が見つかるはずだ。

ここ総社では、嘉門タツオがテーマソングを歌い、毎年11月6日を「パンわーるどの日」(日本記念日協会認定)とし、「パンわーるど総社」は、今や町興しの代名詞とも成っている。

 

パンわーるど総社

パンわーるど総社

パンわーるど総社

 

パンわーるど総社

パンわーるど総社

パンわーるど総社

 

 

■備中国の総鎮守

 

 JR吉備線の東総社駅を出て、車が激しく行きかう国道を5分ほど歩くと、備中国総鎮守「総社宮」がある。

国司が国中の各神社の参拝する手間を省く為、備中国内の大小324社の祭神を合祀した神社で、創建は大化年間と言うから、あの大化の改新の頃であり既に1370年近くも続いていることになる。

 

「総社」と言う地名や駅名は当地に鎮座する総社宮に由来し、町もその門前町として発展を遂げてきた。

全国各地に設けられた「総社」が次第に衰退していく中で、ここは現代まで地名としても残り、宮は当時の姿を色濃く残しているとされ、それは全国的に見ても大変珍しいことと言う。

 

備中国の総鎮守

備中国の総鎮守

備中国の総鎮守

 

備中国の総鎮守

備中国の総鎮守

備中国の総鎮守

 

備中国の総鎮守

備中国の総鎮守

備中国の総鎮守

 

備中国の総鎮守

備中国の総鎮守

備中国の総鎮守

 

備中国の総鎮守

備中国の総鎮守

備中国の総鎮守

 

 石の鳥居の建つ参道入口は、東と南にそれぞれある。東から入ると参道は、真っ直ぐに東向きに立つ拝殿に向かい伸びている。

南の入り口は石畳の敷かれた参道で、途中から瓦葺の屋根を持つ回廊が100メートル程続いている。

 

 参道脇には松の巨木が立ち並ぶ、池を構えた庭園がある。上古の頃、渡来人によって作庭された三島式と言われる前庭で、池は心字池だ。庭は水面に松の木と回廊が姿を映すスケールが大きく優美なもので、岡山市の後楽園を造る際にはモデルにされたと言う。

池中の島には石橋が架けられていて、そこには祠が有り二神が祀られている。

古社だけに拝殿には多くの絵馬が奉納されていて、中には丸山応挙など有名な画家の絵もあると言う。

 

 

■総社まちかど郷土館

 

「総社宮」の南参道の脇に白塗りのモダンな木造二階建て洋風の建物が建っている。

正面には内部への明り取りを意識したのか、全面に大きなガラス窓を広げ、その隅には八角形の楼閣風の塔を構え、丁度その下が建家の入り口になる特徴的な建物である。

これは明治43年に建てられた旧総社警察署で、今では「総社まちかど郷土館」として使われていて、国の登録有形文化財に登録されている。館内に入ると警察の建物であることが良く窺える。左手に待合である土間が延び、その前がカウンター式の窓口で、その奥が板敷きの執務室に成っていて、今ではそこが「市の歴史」「物産」や「民具」などの展示コーナーとなり、一角にはビデオコーナーもある。

 

総社まちかど郷土館

総社まちかど郷土館

総社まちかど郷土館

 


総社まちかど郷土館

総社まちかど郷土館

総社まちかど郷土館

 

二階には「備中売薬」のコーナーがある。柳行李を背負い全国を歩く薬売りは「越中富山」が良く知られているが、総社の「備中の薬売り」は、主に西日本を歩いたらしく、それはいまから300年ほど前に興ったと伝えられている。

各地を渡り歩くことから彼らは独自の情報ネットワークを持ち、そのもたらす情報は薬と同じように重宝されたと言う。

また薬を入れる袋から、印刷業が起こり、そのパッケージ文化が生まれ発展の先駆けになった。

この館の来訪者にお土産として渡される昔懐かしい紙風船は、当時の行商人が顧客へのお土産として持参するものである。

 

総社まちかど郷土館

総社まちかど郷土館

総社まちかど郷土館


 

総社まちかど郷土館

総社まちかど郷土館

総社まちかど郷土館

 

総社まちかど郷土館

総社まちかど郷土館

総社まちかど郷土館

 

またこの館では「阿曽の鋳物」や、「い草」などの産業も紹介している。

総社の阿曽地区は古代吉備国の時代から製鉄が盛んで、鋳物師が「たたら」の操法を各地で指導したと伝えられている。

また総社市の近辺は、かつて「い草」の産業が栄えたところでもある。

今日でも総社の町を航空写真で眺めると、間口が狭くても奥に広大な庭を持つ町屋が目につくそうだ。

それらは「い草」に関する仕事を生業としていた証だが、今日ではその「い草」産業はほとんどが廃れてしまっている。

 

総社まちかど郷土館

総社まちかど郷土館

総社まちかど郷土館

 

総社の門前町

総社の門前町

東総社

 

 江戸幕府が倒壊後、明治政府は全国の官公署や学校などを、旧来の和風様式から西洋建築を強く意識したものに立て替えてきた。

この建物もそうした流れの中建てられた明治洋風建築と言われるものだ。

少し前まではすぐ裏にある現幼稚園の敷地にも警察官舎などが建ち、中には珍しい八角形の建物も有ったらしいが、老朽により全てが取り壊され今日市内に唯一残ったのがこの建物と言う。

 

その「総社宮」の門前通り商店街の一角に、一際目につく大きな町屋がある。

総社宮の神職として仕え、地元の商人・実業家でもあった堀家の建物で、築180年以上も経つもので、近頃内部が改装され、アートとカフェを楽しむ町歩きの拠点として生まれ変わった。ここは岡山の洋画界では先駆者的な画家・堀和平の生家である。

このように総社には、町中に見どころや味どころも多い。

 

総社

総社

総社

 

総社

総社

総社

 

また取分け吉備路はサイクリングロードがよく整備されている。

総社駅から「備中国分寺」「造山古墳」「吉備津神社」「吉備津彦神社」などを経て、備前一宮駅に至る「吉備路自転車道」は、その距離15キロメートル余りの歴史ロマンあふれる歩行者・自転車の専用道路である。

コース途中には、「国民宿舎サンロード吉備路」も有る。ここでは日帰り入浴の出来る天然温泉で汗を流し、館内には美味しいパン屋もあるので、小腹を満たすには丁度良い。お土産には「小学校カレー」や「消防署カレー」が良いだろう。

 

総社の門前町

総社の門前町

総社の門前町

 

総社の門前町

国民宿舎サンロード吉備路

国民宿舎サンロード吉備路

 

 

総社の門前町

総社の門前町

総社の門前町

 

 

■交通案内

 

   ■ 総社宮・総社まちかど郷土館

      電車    JR吉備線東総社駅下車 約0.5Km 7分徒歩

 

   ■ サンロード吉備路

      電車    JR吉備線東総社駅下車 約2.5Km 

      車     岡山自動車道 岡山総社IC下車 国道180号線、429号線等経由で、4.2Km

            山陽自動車道 倉敷IC下車 国道429号線経由で 5.4Km



 

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