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■笠岡恐竜公園
岡山県の西南部、広島県境に近い笠岡市の南部には、笠岡湾を埋め立てた「笠岡湾干拓地」が広がっている。 比較的浅い海域を堤防で仕切り、海水を抜く干拓で陸地を造成する工事は、国営事業として平成2年3月に竣工した。 昭和41年に着手して以来約22年、総事業費300億円の巨費を投じて行われ、完成後は1,200ヘクタール近い土地となり、それは日本では三番目の広さを誇るという。 これらの土地は一部工業地として利用されているものの、ほとんどは農業用地として使われ、野菜や果物、花などの栽培の他、乳用牛・食用牛などの飼育もおこなわれている。
そんな地の一角、神島水道に臨む地に「笠岡市立カブトガニ博物館」がある。 カブトガニをイメージした館は、世界でもまれなカブトガニをテーマにした博物館である。 ここには恐竜公園が併設されていて、学術的な監修を受けて、皮膚の色やシワ筋肉などを精密に表現した、ほぼ実物大の大きさで作られた本格的な模型が7種類8体、屋外の園内に展示されている。
■笠岡ベイファーム
その干拓地を貫く国道2号線バイパスの道沿いに“道の駅・笠岡ベイファーム”がある。 地元笠岡を中心とした食材、海産物、野菜、果物などを販売する直売所や食事処が併設されている。 地元産の海の幸・山の里など、新鮮な食材に拘ったバイキング料理が人気のレストランや、ミルクソフト・ぶどうソフトが美味しいと評判のカフェなどが有る。 また、近くには大型用と小型用に分けられたドックランもある。
■干拓地 花のジュータン
この道の駅に隣接する広大な農地(5ヘクタール)では、毎年3月から4月中頃にかけて、その数三千万本とも言われる菜の花が咲き乱れる。 温かい春の日差しを一杯に受けて、一面が“黄色いじゅうたん”を広げたようで、辺りにはほのかな甘い香りが漂い、花に誘われたミツバチなどが飛び交っている姿も見ることが出来る。
農地は春には艶やかなポピー畑に、夏になると十万本とも言われるひまわり畑に生まれ変わり、さらには秋になるとそこは百万本のコスモス畑に変貌する。 花畑には、花を巡る小道が縦横に付けられていて、その中央付近には、高さが1メートル程の小さな展望台も設けられている。
■交通案内■ 笠岡カブトガニ博物館・恐竜公園 車:山陽自動車道 笠岡IC下車 県道34号線等経由 車で約20分(約9.5Km) 電車:JR山陽本線 笠岡駅下車 井笠バス外浦行で 博物館前下車すぐ
■ 笠岡ベイファーム 車:山陽自動車道 笠岡IC下車 県道34号線等経由 車で約25分(約10Km) 電車:JR山陽本線 笠岡駅下車 駅からタクシー(5.6Km)約10分
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