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■神代梅の里公園のウメ
JR姫新線美作千代駅の南方3.5Kmほどのところに平成7年3月に開園した「津山市神代梅の里公園」が有る。 丘陵地に造られた梅園の広さは、凡そ4ヘクタールと言い、園内には南高、鶯宿、鹿児島紅梅、八重寒梅、寒紅しだれ梅、甲州小梅等紅白合わせて14品種の梅が植えられていて、その総数はおよそ2000本と言われ、これは中国地方では最大級の規模を誇っている。 開花は早いものだと正月頃から咲き始め、3月に入ればピークを迎え、季節により変動はあるが4月の初めころまで楽しめると言う。
梅の木は山頂へと続く遊歩道に沿って植えられている。 開花の時期を迎えれば、梅まつりや、梅のタネ飛ばし大会などが開催されると言い、その頃になれば甘い梅の香りの漂う、紅梅白梅のトンネル道が出来上がり、訪れる人々を魅了する。 標高200メートルほどの頂上展望台からは、遥か遠くに中国山地の山々を望むことも出来る。
梅園近くには梅の加工施設もあり、公園内で収穫された梅の実をジャムや羊羹に加工し、それらは公園入り口近くの直売所で売られている。
■神崎梅林のウメ
神崎緑地公園の駐車場から続く緩やかな坂道の両側には、植えられたしだれ梅が見事な並木道を演出する。 坂を登るとそこは一面の広い芝生広場が広がり、その先に300本ほど植えられた梅林がある。 一段と高い展望所に登れば、緑豊かな備前平野の田畑の広がりが一望で、瀬戸内海に注ぐ吉井川の滔々とした流れや、児島湾の穏やかな海がキラキラと輝いて見える。
■山麓窯のウメ
備前焼の窯元の敷地に広がる梅園は、国道二号線沿いの大きな備前焼のオブジェが目印だ。 備前焼の販売や作家の作品展示・販売コーナー、喫茶コーナーなどを設けた敷地は、凡そ二万坪と言われ、ここでは開花に合わせ“梅まつり”を開催し、窯元内を公開する。 祭りに合わせ、土ひねり体験・餅つき・太鼓演奏・植木市などのイベントも合わせて開催される。 そこに植えられているウメは約1000本、中でも名木と言われる梅は、菅原道真公縁の岡山藩家老職・土倉家第九代当主が愛でた梅で、樹齢が250年を越えると言う大木が見事だ。
■後楽園のウメ
正面を入り、沢の池や唯心山に挟まれた広大な芝生広場の道を奥に進むと、花交の池を見下ろす辺りに梅林が広がっている。園の端、一番南の日当たりの良いところである。 梅林が出来たのは江戸も末期の頃で、今ではおよそ20種類、約100本の梅が植えられている。 中には樹齢150年を数える古木もあると言う。
■閑谷学校林のウメ
駐車場を抜けると、芝生広場の先に細長い池がある。 儒学校の象徴である泮池(はんち)と呼ばれる池で、幅が7m、長さ100mほどの大きさだ。 池には学校内の聖廟への正門である、校門(鶴鳴門)に通じるように、石橋(重要文化財)が掛けられている。 この石橋を渡った右手辺り一帯に梅園が広がっている。 備前焼瓦を乗せた学校の建物を背景に、およそ数十本の紅梅や白梅が一斉に咲き誇る様は、一幅の絵画を見るように美しい。
■交通案内
■ 梅の里公園 ・電車 JR姫新線美作千代駅下車 タクシー叉は徒歩(3.5Km 約60分) ・マイカー 中国自動車道院庄IC下車 国道181号を落合方面へ(8.5Km 約20分)
■ 神崎梅林・岡山市東区神崎 ・電車 JR赤穂線西大寺下車 ・バス 西大寺駅前から両備バス 神崎経由牛窓行き 神崎口下車(20分) ・マイカー 岡山ブルーライン西大寺IC下車2.6Km(10分)
■ 山麓窯・備前市東片上 ・電車 JR備前片上下車 (電話連絡で送迎あり) ・マイカー 山陽自動車道備前IC下車 国道2号を岡山方面へ(5分)
■ 後楽園 ・市内電車 岡山駅前から東山行きで城下下車(7分) 徒歩(10分) ・市内バス 岡山駅前から藤原団地行きで後楽園前下車(15分) 徒歩(2分)
■ 閑谷学校・備前市閑谷 ・電車 JR山陽本線吉永駅下車 タクシー(約8分)叉は徒歩(3.4Km 約60分) JR赤穂線備前片上駅下車 タクシー(7.9Km 約10分) ・マイカー 山陽自動車道備前IC下車 国道2号を岡山方面へ、閑谷学校入口を右折、県道261号経由で(8.3Km 約15分)
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