龍頭の滝

 

華厳の滝の見物を終え、中禅寺温泉バスターミナルからバスに乗る。

多くの観光客を乗せたバスは、国道120号を走ること20分程で、次の目的地、龍頭の滝のバス停に到着した。

バスを降り、今来た国道120号を少し戻り、道路を横切ると滝への入り口が有る。

 

滝の前の「龍頭の茶屋」では、滝を間近に見ながら名物のダンゴが食べられるとあって人気である。

特に紅葉のシーズンには込み合うとかで、この日もバスやマイカーで訪れる団体客などが溢れていた。

 

龍頭の滝

龍頭の滝

龍頭の滝

 

龍頭の滝

龍頭の滝

龍頭の滝

 

龍頭の滝

龍頭の滝

龍頭の滝

 

龍頭の滝

龍頭の滝

龍頭の滝

 

龍頭の滝は、湯元温泉の湯ノ湖に端を発し、戦場ケ原を数キロにわたって流れ下ってきた湯川の先にある。

そこは川が中禅寺湖に流れ込む少し手前で、男体山の噴火による溶岩の岩肌を、約210mに渡って滑り落ちている。

奥日光の三大名瀑のひとつと言われる滝は、豪快で素晴らしい。

落ち込むところで、大岩に二分される姿が龍の頭に似ていることから名付けられた。

 

 

戦場ヶ原を歩く

 

滝の横に散策路があり、滝を側面から眺めながら、少しずつ登る道を散策することが出来る。

木漏れ日の雑木林の中、散策路を登り、道なりに20分ほど歩くと突然散策路を塞ぐように柵が現れる。

動物たちが人里に近付かないための柵かと思ったらどうやらその逆らしい。

戦場ヶ原に侵入するシカによる食害から守るために環境省が設けたものだ。

 

戦場ヶ原

戦場ヶ原

戦場ヶ原

 

戦場ヶ原

戦場ヶ原

戦場ヶ原

 

戦場ヶ原

戦場ヶ原

戦場ヶ原

 

戦場ヶ原

戦場ヶ原

戦場ヶ原

 

戦場ヶ原

戦場ヶ原

戦場ヶ原

 

湯川沿いの雑木林の中に切り開かれた散策路は、良く整備されていて歩きやすい。

標高千メートルを超える高所の、木立の隙間から差し込む柔らかい日差しは、とても夏とは思えないほど涼しい。

森の精気をいっぱい貰いながら歩くこの道は、「日光てくてく歩道」と名付けられている。

 

滝から1.3qほどで赤沼、小田代ケ原の分岐地点に到着する。

ここらあたりに繁る特徴のある木は「ズミ」と言う木らしい。

皮や枝が草木染めの原料に成る事から「染み(ずみ)」と書き、それが木の名前として用いられたという。

6月中旬頃に、一斉に白い花を咲かせ、辺り一面に芳香を放つらしいが、今はそのシーズンは終わっている。

 

戦場ヶ原

戦場ヶ原

戦場ヶ原

 

戦場ヶ原

戦場ヶ原

戦場ヶ原

 

戦場ヶ原

戦場ヶ原

戦場ヶ原

 

戦場ヶ原

戦場ヶ原

戦場ヶ原

 

戦場ヶ原

戦場ヶ原

戦場ヶ原

 

戦場ヶ原

戦場ヶ原

戦場ヶ原

 

戦場ヶ原

戦場ヶ原

戦場ヶ原

 

一旦赤沼に出てしばし休憩を取り、再び分岐に戻り、湯川に沿って設けられた木道を戦場ヶ原に向かう。

時々木立の切れ目から、2486mの男体山の形の良い山容が姿を現す。

 

川沿いには、背の低い植物の群落が目に付き、歩き疲れを癒やしてくれる。

7月中旬〜8月中旬辺りにかけて咲くのが「ホザキシモツケ」で、今そのピンク色の群落を目にすることが出来る。

これを目当ての多くのカメラマンや、木陰でキャンバスに向かいスケッチをする人の姿もある。

 

戦場ヶ原

戦場ヶ原

戦場ヶ原

 

戦場ヶ原

戦場ヶ原

戦場ヶ原

 

戦場ヶ原

戦場ヶ原

戦場ヶ原

 

戦場ヶ原

戦場ヶ原

戦場ヶ原

 

戦場ヶ原

戦場ヶ原

戦場ヶ原

 

木道から湿原を良く見ると、この他にも紫色や黄色、白色など小さな花を付けた草が見られる。

ワタスゲの群落では6月頃一面白い花で覆われるが、こんな草花がシカの食害で激減しているらしい。

 

赤沼から1時間ほどで泉門池に到着すると、多くのハイカーが水辺で休んでいた。

夏でもマガモが住みつき繁殖している池だが、この日は残念ながらマガモの姿を見ることは出来なかった。

ここではマガモが人間の与えるえさに味をしめ、ねだって人にすり寄ってくるらしい。

自然界の動物に食べるものを与える事の是非を考えたい。

 

戦場ヶ原

戦場ヶ原

戦場ヶ原

 

戦場ヶ原

戦場ヶ原

戦場ヶ原

 

戦場ヶ原

戦場ヶ原

戦場ヶ原

 

戦場ヶ原

戦場ヶ原

戦場ヶ原

 

 その先からは、湯川の河原上に設けられた木道を歩くことになる。

川底が透けて見えるほど澄んだ流れは、手を伸ばせば掬えそうなほど近く、足元をさらさらと流れている。

ここまで来れば、湯滝まではあと数百mで、暫くは木陰で、格段に涼しい道を緩やかに歩くことになる。

 

 

湯の湖から豪快に落ちる湯滝

 

やがて滝音が聞こえだすと、木々の隙間から豪快な湯滝が見え始める。

湯の湖の南端にある、高さ約70m、最大幅25mの滝で、華厳の滝、龍頭の滝と並ぶ三名瀑の一つである。

溶岩流の岸壁を、轟音を轟かせ、水しぶき上げながら豪快に流れ落ちている。

茶店の横には観瀑台が有り、ほぼ正面から滝の流れ落ちる、迫力有る姿を望むことが出来る。

 

湯滝と湯の湖

湯滝と湯の湖

湯滝と湯の湖

 

湯滝と湯の湖

湯滝と湯の湖

湯滝と湯の湖

 

湯滝と湯の湖

湯滝と湯の湖

湯滝と湯の湖

 

湯滝と湯の湖

湯滝と湯の湖

湯滝と湯の湖

 

このコース唯一の難所と言って良いかもしれない急な階段を、息を切らせながら登る。

この滝横の、高低差70m余りの階段を10分ほどかけて登ると、湯滝の真上に出る。

流れ落ちる滝をのぞき込むようにして見ると、水と共に、緑の中に吸い込まれそうな気がして怖くなる。

 

散策路は再び国道120号に合流し、そのまま湯滝の駐車場に出るとここで終わりだ。

目の前には火山の噴火により造られた、周囲3qの湯の湖が広がっている。

 

 

静かな保養地 湯元温泉

 

この湖畔に造られた遊歩道を、20分ほど歩くと標高1481メートルの湯元温泉に到着する。

龍頭の滝からは、ここまでゆっくりと歩いて3時間半ほどの行程だ。

 

「湯元温泉」は、奥日光のさらに奥座敷と言われ、古くから湯治場として開けた温泉らしい。

回りを山に囲まれ、湯の湖畔に開かれた地で、温泉街と言うよりは、静かな保養地と言った感がする。

そうしたことから、国民保養温泉地の第一号の指定を受けた温泉である。

 

湯元温泉

湯元温泉

湯元温泉

 

湯元温泉

湯元温泉

湯元温泉

 

湯元温泉

湯元温泉

湯元温泉

 

湯元温泉

湯元温泉

湯元温泉

 

湯元温泉

湯元温泉

湯元温泉

 

湯元温泉

湯元温泉

湯元温泉

 

硫化水素泉で若干硫黄臭の有る肌触りの良い温泉である。

湯量は豊富で、立地する各宿泊施設の他、光徳温泉や遠く中禅寺温泉まで配湯が行われているという。

ここには木々の間に、落ち着いた造りの旅館やホテルが、二十数軒ゆったりと構え建っている。

その多くで立ち寄り湯が出来、簡単な昼食を取る事も出来る。

 



 

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