立佞武多

 

 津軽の秀峰・岩木山を車窓に見ながら、JR五能線の五所川原駅にやってきた。

駅を出て前に延びる、電線が地中化され、広々とした真直ぐな道を5分程歩くと、巨大なガラス張りの建物に行き当たる。

有名な五所川原の伝統行事を紹介する「立佞武多の館」だ。

 

「立佞武多祭り」は、毎年8月の初めに開催されるお祭りで、その時に先ほど通って来た通りや、町中を引きまわされるのが、この館に展示されている「立佞武多(たちねぷた)」である。

高さ約22メートル、幅6メートル、重さ何と18トンと言われる巨大な山車である。

 

五所川原

五所川原

五所川原

 

五所川原

五所川原

五所川原

 

五所川原

五所川原

五所川原

 

五所川原

五所川原

五所川原

 

 館内に入ると、その巨大な空間に先ず驚かされる。

そこは1階から4階までぶち抜いた空間に成っていて、色も鮮やかな「立佞武多」が三台展示されている。

山車にはそれぞれテーマが有って、それに因む人物や動物などが表現されている。

館内には展示空間を取り巻くように作られたスロープがあり、館内のエレベータで4階まで上ると、同じ目線の高さで「立佞武多」を見ながら1階まで降りて来れば、その圧倒的なスケールに驚かされる。

館内では、祭り囃子の生演奏も随時行われていて、祭り気分を存分に味わうことも出来る。

 

立佞武多

立佞武多

立佞武多

立佞武多

 

立佞武多

立佞武多

立佞武多

立佞武多

 

立佞武多

立佞武多

立佞武多

立佞武多

 

立佞武多

立佞武多

立佞武多

立佞武多

 

立佞武多

立佞武多

立佞武多

立佞武多

 

立佞武多

立佞武多

立佞武多

立佞武多

 

 これまで「立佞武多」は、木や竹で骨組みを作りそれに紙を貼り、色付けをし、ろうそくで明かりをともしていて、祭りが終わると惜しげも無く解体し燃やしてしまう時期が続いていたと言う。

しかし最近では、鉄骨でベースに成る部分を作り、各部分はそれぞれをパーツ化して制作し、それを組み上げて行くなど、作り方にも工夫が加えられ変遷が有るようだ。内部もローソクに代わり、電灯が使われる事が多いらしい。

 

 館内にはオープンカフェ「プラム」や、6階には食事の出来る展望ラウンジ「レストラン春楡」もある。

ここからは津軽平野が一望で、けの汁、貝焼き味噌や立佞武多おでんなど、郷土の美味しい物も味わうことが出来る。

 

立佞武多

立佞武多

立佞武多

 

立佞武多

立佞武多

立佞武多

 

立佞武多

立佞武多

立佞武多

 

 

津軽系こけし

 

 津軽系の伝統こけしは、主には青森県南津軽地方の温湯(ぬるゆ)温泉を発祥の地とし発達したもので、大鰐温泉やこのほかにも十和田、弘前を中心に制作されているものも有る。

しかし、残念ながら未だに何れの地も訪れる機会は無く、津軽系のこけしの多くは、地元の百貨店で催される東北(青森)物産展で買い求めたものが殆どだ。

 

 温湯温泉を調べてみると、県中部の黒石市にあり、車なら弘前から30分、青森なら50分ほどの距離にある。

開湯は今から400年余り前の江戸初期の頃一羽の鶴が傷をいやしたことに始まり、当地にはそれに因んだ共同浴場「鶴の湯」がある。

また大鰐温泉は、温湯からさらに南に下った奥羽本線沿線の大鰐町にある。

歴史は古く開湯から800年以上を数え、江戸時代には津軽藩の湯治場として賑わいを見せたと言う。

 

津軽系のこけし

津軽系のこけし

津軽系のこけし

 

津軽系のこけし

津軽系のこけし

津軽系のこけし

 

津軽系のこけし

津軽系のこけし

津軽系のこけし

 

津軽系のこけし

津軽系のこけし

津軽系のこけし

 

 津軽系のこけしの歴史はそれほど古くはなく、大正時代の初期、当地に住み着いた木地師によると伝えられている。

一本の木から作る「作り付け」と言われる技法で作られるものが多く、頭は丸か面長で、多くはおかっぱ頭だ。

胴は直胴やくびれ、裾広がりの足下など、成立が比較的新しいだけに、デザインは奔放で様々な形がある。

胴模様はボタンや達磨の顔やろくろ線が描かれるが、土地柄ねぷた模様やアイヌ模様が描かれることもあると言う。

 

津軽系のこけし

津軽系のこけし

津軽系のこけし

津軽系のこけし

 

津軽系のこけし

津軽系のこけし

津軽系のこけし

津軽系のこけし

 

津軽系のこけし

津軽系のこけし

津軽系のこけし

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津軽系のこけし

津軽系のこけし

津軽系のこけし

津軽系のこけし

 

 

 



 

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