米沢の駅

 

 米沢市は山形県の南部に位置する人口9万人ほどである。

周りを山々に囲まれた米沢盆地に広がる町で、古くから新田が開け米の収穫のある土地とあって、米のとれる沢から、米沢と言い習わされてきたのが地名の由来らしい。

 

 町の中心である米沢駅は、県内では山形駅に次ぐ乗降客数を誇っている。

山形新幹線のつばさの停車駅であると同時に、奥羽本線の途中駅であり普通列車はここを境にして、山形方面と福島方面行きが始発着しているが、福島向けは新幹線の運行もあり、その本数は極めて少ない。

また新潟県村上市の坂町駅まで、90.7qの間を20駅で結ぶJR米坂線の起点駅でもある。

 

米沢駅

米沢駅

米沢駅

 

米沢駅

米沢駅

米沢駅

 

米沢駅

米沢駅

米沢駅

 

米沢駅

米沢駅

米沢駅

 

米沢駅

米沢駅

米沢駅

 

 米沢駅は周辺が米どころという土地柄であり、また有名な米沢牛も知られていて、これらを素材にした駅弁も多く、全国的には駅売りの弁当が減少傾向にある中で、今なお稀な駅弁王国を誇っている。構内では二社が駅弁の販売を競っている。

新杵屋には、山形県産の米・どまんなかを使った、「牛肉どまん中」、「牛そぼろ弁当」などが有る。

一方の松川弁当店には、「炭火焼特上カルビ弁当」、「牛串弁当」、「すきやき弁当」などが揃っている。

これら各々の直売所には、出来立ての熱々が並べられる事があるので、運が良ければそんな弁当を手にすることも出来、駅弁好きには嬉しい限りだ。

 

 

上杉神社

 

山形県の最南端に位置する米沢は米沢盆地にあり、冬は豪雪に見舞われる地である。

上杉氏の城下町として知られていて、現在の町の形は上杉家の家臣の直江兼続によって造られたという。

米沢城址や上杉神社のある一帯は、松ヶ岬公園として市民の憩いの場となっている。

城跡本丸の堀の周りには200本ものソメイヨシノが植えられていて、花の咲くころは大勢の花見客で賑わうらしい。

駅からは1.5Km程、国道121号線に沿った市内の中心部にある。

 

松ヶ岬公園

松ヶ岬公園

松ヶ岬公園

 

松ヶ岬公園

松ヶ岬公園

松ヶ岬公園

 

松ヶ岬公園

松ヶ岬公園

松ヶ岬公園

 

松ヶ岬公園

松ヶ岬公園

松ヶ岬公園

 

松ヶ岬公園

松ヶ岬公園

松ヶ岬公園

 

 公園一帯は関ヶ原の合戦以降、明治の版籍奉還までの272年に渡り上杉氏が城主として治めた米沢城の跡地で有る。

そこはお濠の遺構が残り、それに架かる舞鶴橋を渡ると正面に参道が続き、その先の一の鳥居、二の鳥居を潜って進むと中央に鎮座するのが上杉神社だ。上杉謙信、上杉鷹山公を祭神とする境内には、公などの像が有る。

 

参道に立つ上杉鷹山公の像の脇には、有名な「なせば成る なさねば成らぬ何事も 成らぬは人のなさぬなりけり」の石碑が深い雪の中に埋もれていた。

ここは仙台・伊達家六十二万石の祖、伊達政宗の生誕地でもあり、またテレビドラマ「天地人」の舞台としても知られていて、直江兼続などゆかりの人物の人気なのか、雪の降る中参詣の人が意外に多かった。

 

 

米沢のこけしとお土産

 

 米沢も特定の系統が有るわけでは無いが、伝統こけしの産地の一つである。

かつては蔵王高湯系や、弥次郎系、山形作並系などに属した多くの工人が活躍した時期もあったらしい。

しかし、駅の案内所で手に入れた観光パンフレットによれば、市内には今日、三人の工人が制作に励んでいるだけらしい。

それらを訪ねてみようと、案内所の係員に連絡をお願いしたが、生憎とどこも電話が繋がらず、工房への訪問は叶わなかった。

 

米沢こけし

米沢こけし

米沢こけし

(写真はイメージ)

米沢こけし

米沢こけし

米沢こけし

(写真はイメージ)

 また米沢市街地から4Km程離れた笹野地区は、笹野一刀彫で知られたところである。

これは、上杉鷹山公が農家の副業として奨励したと伝えられるもので、1200年以上の歴史を秘めている。

そんな伝統工芸品は今も健在で、有力な郷土土産品として、市内の土産物店や、駅の売店などにも並べられている。

代表的な物が「お鷹ぽっぽ」と言われる鷹をモチーフにしたものだが、その他にも干支の動物等が彫られている。

 

 

 



 

| ホーム | 伝統こけし | このページの先頭 |

 

(c)2010 Sudare-M, All Rights Reserved.

 

inserted by FC2 system