バリのダンス

 

■ バリの伝統「バロン・ダンス」

 

宿泊した「アヤナ リゾート&スパ」からは、送迎車で余り遠くないバロンダンス場に向かった。

そこは余り広くもない道路なのに、観光客向けの送迎用の自動車が何台も犇き、周辺は大変な込みようである。

どの車も会場の直前まで辿り着けないため、見物客は遠くで降ろされ、狭い歩道を溢れるようにダンス場に向かい歩いている。

そんな人の流れに押し流されながら会場に入った。

 

バロンダンス

バロンダンス

バロンダンス

 

バロンダンス

バロンダンス

バロンダンス

 

何本もの柱を組み上げ、それに屋根を被せたような半オープンの建物の中央に寺院を模ったセットが設えてある。

天井の隙間からは自然の明るい光が照明となってステージを照らしているので、昼間だけ公演をする会場のようだ。

場内は、ステージに向かってそれを囲むように竹製の椅子がいくつも置かれ、そこには既に多くの観光客がその椅子に腰を下ろしていて、カメラを構えながら開演を今か今かと待ちわびている。

 

バロンダンス

バロンダンス

バロンダンス

 

バロンダンス

バロンダンス

バロンダンス

 

バロンダンス

バロンダンス

バロンダンス

 

やがてステージ左手から、銅鑼や打楽器を合奏するインドネシアの民族音楽・ガムランの生音が聞こえてきて開演を告げる。

それを機に聖獣・バロンが顔をのぞかせ、中央の赤い階段を悠然と降りてくる。

観客からは「おおっ!」と言う感嘆の声が上がり、一斉にカメラのフラッシュが瞬き、中には思わず立ち上がる人もいる。

善を象徴するバロン(獅子の姿をした聖獣)と、悪の象徴であるランダ(魔女が変身した化け物)の、果てしない戦いをベースに、バリ舞踊を挟みながら物語は進行していくようだ。

 

バロンダンス

バロンダンス

バロンダンス

 

バロンダンス

バロンダンス

バロンダンス

 

バロンダンス

バロンダンス

バロンダンス

 

バロンダンス

バロンダンス

バロンダンス

 

 このダンスは昔から災いから守る神聖な儀式として、各村々で伝統的に行われていた。

当地の世界観では、「善悪」などは、二つの相反するものが上手くバランスをとって保たれていると考えられているらしく、物語もバロンとラダンの勝負は決する事も無く終わってしまう。

 

会場に入場する折、そんなストーリーが書かれた日本語の説明書を渡された。

進行に合わせ、その説明書きを読みながら理解を試みるが、演じられている事と、書かれている事が若干異なる部分も有り、なかなか付いて行くことが難しい。

 

バロンダンス

バロンダンス

バロンダンス

 

バロンダンス

バロンダンス

バロンダンス

 

バロンダンス

バロンダンス

バロンダンス

 

バロンダンス

 このダンスは昔から災いから守る神聖な儀式として、各村々で伝統的に行われていた。
当地の世界観では、「善悪」などは、二つの相反するものが上手くバランスをとって保たれていると考えられているらしく、物語もバロンとラダンの勝負は決する事も無く終わってしまう。

バロンダンス
 

 

バロンダンス

バロンダンス

バロンダンス

 

バリでは、「バロンダンス」「ケチャッダンス」「レゴンダンス」が三大ダンスとして知られている。

これらはインドネシアの伝統的な打楽器、ガムランの幻想的な旋律に合わせ、煌びやかな衣装で舞うダンスだ。

バリ・ヒンドゥー教への信仰と密接に結びつき、独特の文化として寺院での祭礼や儀式の中で営まれ、引継がれているが、それらは今日では観光客向けに舞台で演じられるようにアレンジもされてきたと言う。

 

 

■ 地鳴りのような「ケチャッ・ダンス」

 

この日の夕方には、「ケチャッダンス」を見た。

「火を使う踊りだから、一番前より、二三段目の席の方が良い」とガイドが教えてくれたので正面の三段目の席に座った。

ここもバロンダンス場と同様、自然光を取り入れる造りと成っているが、火を使うダンスと言う事で、日暮れを待って開演する。

ここでも入場時に日本語で書かれたストーリーの説明書きを渡されたが、このダンスはバリ舞踊の中でも人気の高い物らしい。

説明書を読むのも良いが、それよりもステージに集中し、溶け込んで鑑賞するのが良さそうだ。

 

ケチャッダンス

ケチャッダンス

ケチャッダンス

 

ケチャッダンス

ケチャッダンス

ケチャッダンス

 

腰布を巻いた上半身裸の男達が円陣を組んで座り、「チャッチャッチャッ」と言う呪文のような重層的な掛け声の唱和に合わせ、バリ伝統衣装に身を包んだダンサーの踊りの中、物語は進行していく。

殆ど照明のない暗闇の中で行われる舞台では、上半身裸の男達のかけ声が、バックミュージックとなっている。

悪の魔王に誘拐された王妃を救出すると言う物語らしいが、男達の独創的なリズムと、ダンサーの妖艶な舞が会場全体を包み込み、次第に観客を幽玄で幻想的な世界へと導いていく。

 

ケチャッダンス

ケチャッダンス

ケチャッダンス

 

ケチャッダンス

ケチャッダンス

ケチャッダンス

 

ケチャッダンス

ケチャッダンス

ケチャッダンス

 

ケチャッダンス

ケチャッダンス

ケチャッダンス

 

引き続いて行われる「サンヒャン・ジャラン」は、燃え盛る椰子の殻を、ココヤシで作った馬(ジャラン)の人形に跨った男性が、陶酔状態になりながら、火の粉を蹴散らし激しく踊るトランス・ダンスだ。

踊り手が蹴散らした火の子が、時折ステージから客席近くに飛んでくると、ステージ下に待機した係員が急いで火を消して回る。

何とも激しい踊りで、次第に客席の興奮も高まり、見ている方も正気を失ってしまいそうだ。

 

ケチャッダンス

ケチャッダンス

ケチャッダンス

 

ケチャッダンス

ケチャッダンス

ケチャッダンス

 

やがてクライマックスを迎え、僧侶が聖水をかけ、正気に戻したところで舞踊は終わる。

この物語は、燃え上がる椰子殻の上などを走り回るので、別名「ファイヤーダンス」と言う。

地鳴りのようにうねるこの「チャッチャッチャッ」と言う掛け声はいつまでも耳の奥に残り、暗がりで燃えさかる激しい炎はまぶたの裏にしっかりと焼き付いて、その後も暫く離れない何とも強烈で見応えのあるダンスであった。

 

 

■ 祝福の「ペンデッ・ダンス」?

 

夕食会場のレストランにも、フロアの一角にステージが造られていて、客席はそれに向けて並べられていた。

食事が進むと、そのタイミングを計ってステージ上では、伝統装束を身につけたダンサーによるバリ舞踊が行われている。

「ペンデッ・ダンス」と言う歓迎と祝福のダンスと説明が有ったようだが、良く聞取れなかったので違っているかも知れない。

 

ペンデッダンス

ペンデッダンス

ペンデッダンス

 

ペンデッダンス

ペンデッダンス

ペンデッダンス

 

ペンデッダンス

ペンデッダンス

ペンデッダンス

 

ペンデッダンス

ペンデッダンス

ペンデッダンス

 

ペンデッダンス

ペンデッダンス

ペンデッダンス

 

ブルーポイントでのディナーの時も、ガムランの生演奏に合わせ、これに似たようなバリ舞踊が行われていた。

と言うか、素人の悲しさ、異国の踊りはどれを見ても皆同じように見えてしまう。

しかしバリの舞踊は、バリ・ヒンドゥー教の儀式とは別に、観光客に向けたショーとして、毎日色々な会場で公演されていて、その種類も多岐にわたると言う。幾つもの舞踏団が夫々に得意な演目を持ち、個性豊かな舞踏を、煌びやかな衣装を身につけ、その端正な容姿で舞うので、それが又絶大な人気を得ていると言う。

 

ペンデッダンス

ペンデッダンス

ペンデッダンス

 

ペンデッダンス

ペンデッダンス

ペンデッダンス

 

ペンデッダンス

ペンデッダンス

ペンデッダンス

 

 

 



 

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